先週の金曜日、長野県の方から問い合わせのお電話を頂いた。7/23(土)学びの森・1日目の2時間目(11:20-12:50)、一般クラス(高校生以上~)のための図書館講座『子ども理解するためのブック・ガイド』について。
で、ご案内。「講座では、今どきの10歳~高校生の姿をよくうつす、数々の本を楽しく紹介します。子どもとの“距離の取り方”“関係の作り方”のヒントになれば。…コミック、写真絵本、ヤングアダルト・ブック等のリーフを配布します。」
エドワード・サイード(パレスチナ系アメリカ人の文学研究者、文学批評家。主著『オリエンタリズム』)は『音楽と社会』(みすず書房)の中で、対話者のダニエル・バレンボイム(アルゼンチン出身のユダヤ人ピアニスト・指揮者)に次のように語っている。
「自分たちが一冊の本を取り上げて読んで、何が我々にもたらされるかというと、それは情報が伝えられるということではない。それは自分の中に何かを呼び起こされるということであって、何かが自分の中にイ・ンフォームされる。インフォメーションによって我々は自分の心が動き出すことを発見する。本を読むことによって、本の内容が一人の人間の精神として生きて動いているのを発見することですらある」と。
「子どもを理解する?(理解できる?)」かどうかはともかく、…私たちは、まちがいなく「子どもの中の何か(精神?)が生き生きと動き出す」、そんな本を紹介したい。