八丈島に住む、14期生の清水あすかさんから新詩集が届いた。『空の広場(カラノヒロバ)4号』。この『空の広場(カラノヒロバ)』シリーズは、一年前の4/30に1号が発行され、8/3に2号、12/10に3号と続き、本年4/30の日付で4号の刊行となる。
毎号、あすかさんの新作詩二篇(3号のみ一篇)が独特なイラストの上に印刷されているという、とてもおしゃれで、ある意味豪華な詩集なのである。
今回の詩は、「合わせ寄う手の間にあるもの。」と「雨は覚えている。」
では、「雨は覚えている。」を、どうぞ。
我(あ)れがちぎって捨てた肉を
または腐って落ちるをそのままにした肉を拾い
なぜて
穴だらけの体を
なだめ
かわいそうを食べ
かわいそうだけを生きるのは
むごいとは言わないか。
早(は)っく
びしょぬれの下駄を片付けてくれ。
なにも言わないで
雨にぬれきった下駄
それをつっかけて見た夕方
我(あ)が空の
色をこそ
体の余白へ
なにも言わないで
正しくはめておくれ。
※清水あすかさんは、八丈島生まれ。07’「頭を残して放られる。」09’「毎日夜を産む。」を「空の広場」同様、南海タイミス社から刊行。「頭を残して放られる。」が、中原中也賞の最終選考に残り、「毎日夜を産む。」中の数篇が「現代詩手帖」に掲載される。
学校は、現在、中3で1クラス、高1で1クラスが、インフルエンザのため学級閉鎖。花冷えの日、続く。…
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