高エネルギーのニュートリノを観測して宇宙の謎に迫る、日米欧の国際共同プロジェクトは「ICE CUBE」(アイスキューブ)と名付けられ、今から5年前に観測を開始した。
ICE CUBEとは、うまいネーミングというか、そのままズバリ。つまり、南極のICE氷の下に4800個の光検出器(光電子倍増管)CUBEを埋め、宇宙から飛来する「ニュートリノ」という素粒子を検出する天文観測システムを指すからである。
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ICE CUBEは、ニュートリノの中でも、高エネルギーのニュートリノを狙っている。「活動銀河核(巨大ブラックホール)」「ガンマ線バースト」(爆発現象)「超高エネルギー宇宙線」などを起源とするニュートリノを観測対象とする。これらの高ニュートリノは数が少なく、従ってそれらを捉えるためには、観測システムを大規模にする必要があった。
ちなみに、「ICE CUBEがニュートリノを捉える」という事をもう少し丁寧に言うと、多分(笑)こういうこと。ニュートリノは氷や岩石の原子と反応すると、「ミューオン」という電子に似た重い素粒子を発生する(らしい)。ICE CUBEはこの「ミューオン」が放出する「チェレンコ光」と呼ばれる紫外線を光検出器でとらえるのだ(そうだ)。(なんとなく、分かる?笑)
で、その規模がすごい。ICE CUBEの容積は1立方キロメートルあり、その中の氷は1000000000トンに達する。だから、南極で!
日本では千葉大が関わっていて、現在、その千葉大の研究所に籍を置き、実際に南極にも行った6期生がいる。彼女の話(例えば、ニュートリノと宇宙とか…)は、面白いだろうなあ。(後期のどこかで自森に顔を出してくれるらしい。楽しみだ。)