何だか、ふーっと抜けていくのもいいものだ。『安野光雅 アイルランド小景CALENDAR 2012』(新潮社)。

例えば、1月の絵には次のようなコメント。「古い町・・・この町の名前は失念した。一階は商店、レストランなどが軒をつらねている。長年の賑わいで、町はしかるべき汚れを被っているが、その方が絵に描くのにはつごうがいい。」年の初めの絵が「~は失念した。」で始まるのもいいなあ。(笑)このカレンダー、実は他の月はほとんどアイルランドの田舎を巡っている。そして、12月にはまたいずれかの町の絵になる。「通りかかった町・・・町の名前がわからない。つきあたって左に行くと海。倉庫があり、船が出入りしている。あ、街灯のしたがきを消し忘れた。でも絵の過程がわかっておもしろいかもしれない。」
何だか、縦横無尽で面白い。
PR
COMMENT