小澤征爾×村上春樹『小澤征爾さんと、音楽について話をする』(新潮社)を読んだ。うーん、私のイメージする村上春樹の作品世界ってこんな景色だったかなあ。(笑)
ところで、この対談集は村上(春)さんの手によって丁寧に原稿がつくられ編まれている。例えば、第1回「ベートーヴェンのピアノ協奏曲第三番をめぐって」では、ベートーヴェンのピアノ協奏曲第三番を、「グールドとカラヤン」「グールドとバーンスタイン」「ゼルキンとバーンスタイン」「ゼルキンと小澤征爾」「内田光子とザンデルリンク」等のピアノ演奏者と指揮者の組合せのCD(及びDVD)を実際に聴きながら、二人で話を進めていく。それはとても具体的で、私もその場にいるような臨場感があって、実に面白い。
私は、まとまった時間がとれるといつもマーラーを聴く。GUSTAV MAHLER. この本の第4回は「グスタフ・マーラーの音楽をめぐって」。やっぱり夢中で読んでしまった。で、勢いは止まらず、手元にあった『グスタフ・マーラー 現代音楽への道』(柴田南雄、岩波現代文庫)も再再読?してしまった。この本は1984年刊行の岩波新書が元版。今から28年前。ちなみに昨年の12/16に発行された『マーラーの交響曲』 (金 聖響 ・玉木 正之 、講談社現代新書)も片側に置くと、やっぱり色々な感慨が湧いて楽しい。(ちなみに、このブログのマーラーの関連記事は「GUSTAV MAHLER (675)」2011.5.8。)
そうだ、明日は交響曲第8番変ホ長調「千人の交響曲」を聴いて過ごそう。あっ、小澤さん、申し訳ない。今、手元にあるCDは、山田一雄(ヤマカズ)指揮なのだ。
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