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トトロのトポス

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西武秩父駅で       (434)

これが我が駅(笑)西武秩父駅。そして駅から見える我が山(笑)武甲山。



昨日、突然発見してしまった。西武秩父駅の改札待合所の所にこんなポスターが貼ってあった。「ハイカーのみなさまへ、次のことに注意して下さい。○サルやシカを見つかけたら、食物や刺激を与えないようにしましょう。○熊の出没情報が聞かれる季節となりました。足跡を見たらお互いに注意しましょう。※ぜひ、楽しい思い出をお持ち帰り下さい。なお、ご用心のため、仲見世売店で熊鈴を販売しております。2011年9月駅長」



去年の9月から貼ってあったんだ。(笑)「熊鈴」ってどんなものか見たくなって仲見世へ行ってみたが、既に売り切れだった。我が幻の熊鈴。
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何だろう?       (435)

いよいよ学校が10日から始まる。樹木もみんなを待っている。(と思う。)



おっ、新しいポスター、(たくさん)発見!!



う―ん、これは何だろう?
『協同制作展?!』―開催場所;2012年××月××日、開催場所;不思議の国の不思議な場所。いつから、どこで? 何の制作が…。まだまだよく分からないけど、何だか、とっても愉快なことの始まりそうな予感がする。

アイルランド『ケルズの書』       (436)

私の机上には絵葉書サイズのカレンダー「『ケルズの書』の世界」(みすず書房)がある。この『ケルズの書』とは、8-9世紀にかけて、アイルランドのケルズ修道院で制作された、ラテン語による「福音書」の写本のことである。



全体は、子牛185頭分の羊皮紙(…実は羊皮紙の皮は、一般に子羊・子山羊・子牛の他にも多様な動物の皮が使われていた。つまり、日本語の「羊皮紙」という言葉は適切ではない…)から成る。これらは上質な羊皮紙であるから、なんと、約1200頭分の子牛の皮から選りすぐられたと推定されている。

聖書の言葉を綴ったカリグラフィー、物語を象徴化した人や動物たちの趣向は、「金細工師」「挿絵家」「肖像画家」の3人によりデザインされ、そこに写字生の手が加わって完成された。

そう、このブログ、丸谷才一→「アイルランド小景」→「アイルランド『ケルズの書』」と繋いでくれば、どうしたって一人の作家が浮かんでくる。あの、ジェイムス・ジョイス(『ユリシーズ』『フィネガンズ・ウェイク』)の創作の源が、この『ケルズの書』にあったことはよく知られていることなのだ。

かくして(笑)、私は今年もまた早々にジョイスの本を手に取っているのだ。『Dubliners (Oxford World's Classics)』と、『ダブリナーズ 』(柳瀬 尚紀・訳、新潮文庫)『ダブリンの人びと』(米本義孝・訳、ちくま文庫)『ダブリンの市民』(結城 英雄・訳、岩波文庫)の3冊を並び読みするだけでも愉楽が満ちてくる。

今日は、今年の初出勤。秩父でも昨晩湿雪が降ったが、芦ヶ久保~正丸~西吾野あたりは雪が残っていた。学校も日影はこんな感じだった。

アイルランド小景      (437)

何だか、ふーっと抜けていくのもいいものだ。『安野光雅 アイルランド小景CALENDAR 2012』(新潮社)。



例えば、1月の絵には次のようなコメント。「古い町・・・この町の名前は失念した。一階は商店、レストランなどが軒をつらねている。長年の賑わいで、町はしかるべき汚れを被っているが、その方が絵に描くのにはつごうがいい。」年の初めの絵が「~は失念した。」で始まるのもいいなあ。(笑)このカレンダー、実は他の月はほとんどアイルランドの田舎を巡っている。そして、12月にはまたいずれかの町の絵になる。「通りかかった町・・・町の名前がわからない。つきあたって左に行くと海。倉庫があり、船が出入りしている。あ、街灯のしたがきを消し忘れた。でも絵の過程がわかっておもしろいかもしれない。」

何だか、縦横無尽で面白い。

持ち重りする花束      (438)

小澤征爾×村上春樹『小澤征爾さんと、音楽について話をする』(新潮社)で小澤さんは次のように述べている。

「ハイドンから始まって、現代に至るまで、名のある音楽家はこぞって弦楽四重奏を書いています。モーツァルトも、ベートヴェンも、シューベルトも、ブラームスも、チャイコフスキーも、ドビュッシーも。そういう作曲家たちは、四重奏を作曲するとき、それこそ全力を傾けています。だから彼らの書いた弦楽四重奏曲を演奏することによって、その作曲家をより深く理解することができます。とくにベートヴェンの後期の弦楽四重奏曲を知らずして、ベートヴェンを眞に理解することはできません。そういう意味もあって、弦楽四重奏曲を重視しているわけです。音楽のひとつの基本になっているわけですから。」(346p)



村上春樹さん→丸谷才一さんと続くとあまりにも符牒が合い過ぎて照れてしまうのだけど、「弦楽四重奏」の言葉に誘われて『持ち重りする薔薇の花』(丸谷才一、新潮社)を読んでしまった。帯(裏側)にこうある。…元経団連会長にして旧財閥系企業の名誉顧問である梶井は、80年代初め、NYで不遇をかこっていたころ、ジュリアード音楽院に通う日本人学生たちと知り合う。そして彼らが結成した弦楽四重奏団に「ブルー・フジ・クヮルテット」と命名。やがて世界有数のカルテットに成長した四人のあいだにはさまざまなもめごとが起こりはじめるが、その俗な営み、人間の哀れさを糧にするかのように、奏でられる音楽はいよいよ美しく、いよいよ深みを増していく―。



私を梶井さんに置き換えてみる。(笑)私にとっての「弦楽四重奏団・ブルー・フジ・クヮルテット」とは何かと考えてみた。

そもそもカルテットとは。「途中にきれいな薔薇の垣根の家がありましてね。立ち止まってそれを見た。そして、クヮルテットといふのは四人で薔薇の花束を持つやうなものだな、なんて思つたんですよ。(中略)いや、薔薇の花束を一人ならともかく四人で持つのは面倒だぞ、厄介だぞ、持ちにくいぞ、なんて思ひ返した。むしろ、惑星を四人で担ぐほうが楽かもしれない、なんてね(略)」ああいふ話をされると切ないですね、こちらも。それで「薔薇の花も惑星も、どちらも重さうだな。惑星が重いのは当たり前だが、薔薇の花束も見かけよりずつと持ち重りしそうだ」なんて答へました。…(148p)

持ち重りする花束を四人で持つような演奏家たちの、その人間であることの哀れさを糧にするかのように、いよいよ美しく、いよいよ深みを増して奏でられていく音楽。

今年60歳になる私にとって、その開校からの自由の森学園での日々の営みはまさに、そして、そこで奏でられて来た音楽は、まさしく・・・

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