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トトロのトポス

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カテゴリー「読書」の記事一覧

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「ぼくらがつくった学校ガイド」再び     (645)

中学校校長に頼まれて学校webの「自由の森日記」に紹介の記事を書いた。重なるけれど、このブログにもupする。651の丁寧版。(笑)

当時中3だった(現高1の)生徒たちが編集した『自由の森へようこそ―ぼくらがつくった学校ガイド』が、発行されました。これがすこぶる面白い。表紙と裏表紙を見てるだけでも楽しくなってきます。「このパンフレットは、自由の森学園中学校の生徒が自ら取材や編集を手がけ、イチからつくりだした正直な学校ガイドです。」と始めの言葉にありますが、「正直な学校ガイド」って言葉が、そのままこの冊子の特色を表しています。それがこんなに新鮮で面白いなんて。

例えばこんな表現。「このパンフレットは、(略)…まさに『中学生の集大成』だと思います。日々、自由の森で過ごす私たちにしか伝えられない、中学生の生の声がこの1冊に詰まっています。というより詰め込みました!」。まさに「中学生の集大成」なんてピタっと決まった言葉のきれの良さや、ふつう大人がつくると「詰まっています。」で終わります。それに続く「というより詰め込みました!」という一句。学校案内でこんな表現は初めて目にしました。(中学生の勢いと正直な想いが素直に伝ってきて微笑ましいです。)

そして、まずは「授業をつくる」から始まっています。これは自由の森の自由の森らしい所。最初の「ある日の数学の授業風景」の写真。これが素晴らしい。「教室が盛り上がって、教員も楽しそうな(そんな)雰囲気」に溢れてます。そうだ、(自森の)授業は楽しい! って、パっと世界が広がっていきます。それは、生徒たちの「だって、ドキドキ、ワクワクのない授業なんてつまらない。ぼくらはいつだって、イキイキしていたいんだ。」という言葉と、そのあとの授業の核心を語る教員の言葉が深いところで対話していて、なるほどそういうことかとページを進めさせます。

こんなふうに続いて、「森の時間Q&A」「編集委員が独断で選んだお気に入りの教員」(これもかなりユニーク!)「部の立ち上げ方まで伝授の部活動」「うちの学食はうまい。そして体にいい。なぜなんだろう?まごころの学食」「それぞれの放課後」「寮生スタイル」「行事の楽しみ方」…と読んでいくと、中学生のナマの声で語られた自由の森学園があらためて私たちの目の前に現れてきます。B5版全カラー28 ページ、どのページからも学校生活の楽しさと充実感が伝わってきます。(読みやすく遊びのあるレイアウトも効果的。これを中学生自身がつくっちゃったなんて、そのこと自体が「自森の多くの可能性」の一端を証しています。)

事務局からたくさん貰って来て図書館の入口に置いてみました。アっというまになくなりました。自森の生徒たちが手に取り、保護者の方が手に取られ、そして、さらに保護者の方にひとこと添えて頂いて、この冊子がどんどん自森の外へと広がって行くとありがたいです。まずは、ご一読を。 

※「Weekly News 西の風」(6/3、西の風新聞社)に「生徒が学校ガイドを作製ー自由の森学園中学校」として取り上げられている。

※6/11(土)中学校見学会の日、近づく。

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…まさに「中学生の集大成」    (651)

当時中3だった(現高1の)生徒たちが編集した『自由の森へようこそ―ぼくらがつくった学校ガイド』が、昨日出来てきた。これがなかなか面白い。表紙と裏表紙を見てるだけでも楽しくなってくる。



「このパンフレットは、自由の森学園中学校の生徒が自ら取材や編集を手がけ、イチからつくりだした正直な学校ガイドです。ここには自由の森学園に通っている中学1年生から3年生までのたくさんの子が登場します。彼らの写真を撮ったりインタビューしたりする中で、私たち編集委員はあらためて、ここにいる人はみんな個性的なんだと思わされました。きっと自分だけの個性が出せる場所というのが、この自由の森学園なんだと思います。そしてこのパンフレットは、そんな自由の森だからこそつくることができた…まさに『中学生の集大成』だと思います。日々、自由の森で過ごす私たちにしか伝えられない、中学生の生の声がこの1冊に詰まっています。というより詰め込みました!」(始めの言葉から)

まずは、「授業をつくる」。最初の「ある日の数学の授業風景」の写真。これが素晴らしい。たぶん、誰が見たって楽しくなると思う。そんな雰囲気に溢れている。そうだ、(自森の)授業が楽しい! って。



事務局から30部貰って来て図書館の入口に置いてみた。アっというまになくなった。本来は、小学校の高学年の児童や保護者に手に取ってもらうようにつくったもの。でもね、自森の生徒たちが手に取り、保護者の方が手に取られ、そして、保護者の方に口を添えて頂いてどんどん自森の外へと広がって行くとありがたいなあ。ご一読を。

人生デザイン。つながる! から   (660)

昨年の11/6~今年の3/5までの朝日新聞『人生デザイン』欄内で、新たな縁づくりを紹介する、シリーズ「つながる」というルポが全17回に及び掲載されていた。

現代日本社会の新たな動きを見る小さな窓として、私は興味深く読んでいた。(3.11以後、それらの現象に変容が生じつつあるのか否かも含めて、現在も関心を持っている。)

特に高校卒業後~10年くらいのみんなと関連のある(かも知れない、笑)記事タイトルをあげてみる。今のみんな、例えば現役高校生の皆にも(少しは)考える材料になるかな…と思う。

1. 共有する住居 若者「家で縁づくり」。…今、若い社会人の間で支持を広げている「シェアする住み方」を報告する。11/6

2. 減速で生きる 収入減っても豊かに。…上を目指さない。そのかわり、家族と過ごす
時間を増やす。そうした「減速した生き方」がじわりと共感を集めている。12/25

3. フリーペーパー 手に取る偶然の出会い。…ネット情報が行き交う時代にあって発行数を伸ばしている。フリーペーパーを専門に集めた店舗も登場する中、なぜ、紙なのかを考えながら、作り手と読み手のつながりを探る。1/29

4. ゲームと農業 畑と若者を橋渡し。…若い世代を中心に、携帯やインターネットの交流サイトのゲームを使い、現実の農家と消費者をつなげたり、新規就農に役立てたりする挑戦が始まっている。2/12



5. 企業内社会企業家、寄付付き商品で社会貢献。…企業が自社商品を通じて、社会貢献をする動きが広がっている。取り組のキーマンとなる「企業内社会企業家」と呼ばれる人たちも生まれている。広告費を削る形でユニセフへの寄付を実現した、彼らの一人はこう語る。「商品を広告で選んで貰うか、社会に信頼されて選んで貰うか。」2/19

☆ 今日は人間生活科の中3の授業で「沖縄料理」を調べに来た。先週から続いて…だが、中3の修学旅行への準備がHRのみではなく、各教科の特色を生かす形でも始まっている。

カエル、三題     (668)

1カエル
VOICE編集室にいると、この頃、ビオトープからカエルの鳴き声がよく聞こえる。昔々、ビオトープが作られたばかりの頃、ある朝、正面昇降口入り口あたりが小さなカエルの大群に占拠された事があった。(笑)

2カエル
東日本大震災直後、村上春樹が阪神淡路大震災の後に書いた短編「かえるくん、東京を救う」(『神の子どもたちはみな踊る』新潮文庫、収録)を急に読みたくなって何回か手に取ってみた。



3カエル
中山七里(理科教員・ミゾリンと同郷、岐阜県下呂市近く生まれのオッサン)が書いた『連続殺人鬼カエル男』光文社文庫を昨日読んだ。飯能市の書店にこのところずっと平積みにされていたので、微妙に気になっていた。平積みは、飯能市が舞台の小説だから飯能の書店さんとしては…ということだろうが、実際に読んでみると、舞台を飯能にする意味は特にないと思われるし、第一、飯能市民や市長はどちらかというとかなり不快になるのではないかな…と、まあ余計なお世話。

微妙な、というのは、この作家、第1作『さよならドビュッシー』第2作『おやすみラフマニノフ』(ドビュッシーはフランスの作曲家「牧神の午後への前奏曲」「海」「夜想曲」等、ラフマニノフはロシアの作曲家・ピアニスト・指揮者「「ピアノ協奏曲第2番」「パガニーニの主題による狂詩曲」等)とクラッシック絡みで来て、いきなり「カエル男」かよ、と。(笑)

その点は大丈夫。(笑)読んでみたら、しっかりとピアノ教師&音楽治療師が登場し、ベートーヴェンのピアノ・ソナタ第8番ハ短調〈悲愴〉を奏でてる。実はこのピアノ教師…、おっとミステリーなのでこの先はcut.

この作品は、第8回「このミステリーがすごい!」大賞を受賞した『さよならドビュッシー』と最終選考にダブルエントリーされた『災厄の季節』を、「こっちも読みたい!」という声が続出した為、『連続殺人鬼カエル男』と改題して今年2月に文庫本として出版されたものである。



今、この作家、私はちょっと面白いと思ってる。(作品自体については、突っ込みたい所が色々あるけれど。)

GUSTAV MAHLER     (675)

1860年生まれの作曲家・指揮者グスタフ・マーラー(例えば交響曲「大地の歌」)と妻・アルマの知られざる愛の物語の映画『マーラー 君に捧げるアダージョ』(パーシー・アドロン監督)が、今、渋谷ユーロスペースで上映されている。この映画の中で、エサ=ペッカ・サロネン指揮、スウェーデン放送交響楽団によるマーラーの数々の名曲が聴けて嬉しかった。(笑)



今年はマーラーの生誕150年・没後100年にあたる。手近な本として『マーラー』吉田秀和・河出文庫、『グスタフ・マーラー 現代音楽への道』柴田南雄『マーラーと世紀末ウィーン』渡辺裕・岩波現代文庫等、そして『文藝別冊 マーラー 没後100年記念特集』(KAWADE夢ムック)と…。



(夢ムック)中、「新しいマーラー像に向けて」(中沢新一×吉松隆=’89『マーラー事典』より転載、つまり今から22年前の対談)「マーラーの世界、マーラーの現在」(粟津則雄×黒田恭一=‘80『音楽の手帖・マーラー』より転載、つまり今から31年前の対談)は懐かしく拝聴しておくとして、片山杜秀へのインタビュー「童謡・音響・カオス」は2011/02/14に行われている。私は、片山氏の語るマーラーの音楽の「現代的」な特徴にうなずけるのに、03/11以後明らかになりつつある「現在」の中で読むと、その「現代的」の「現代」にはうなずけない自分がいて、奇妙な困惑が背中を這い上る中、今日は半日マーラーを聴いて過ごした。そういう休日だった。

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