忍者ブログ

トトロのトポス

自由の森学園図書館情報

   

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

アイルランド『ケルズの書』       (436)

私の机上には絵葉書サイズのカレンダー「『ケルズの書』の世界」(みすず書房)がある。この『ケルズの書』とは、8-9世紀にかけて、アイルランドのケルズ修道院で制作された、ラテン語による「福音書」の写本のことである。



全体は、子牛185頭分の羊皮紙(…実は羊皮紙の皮は、一般に子羊・子山羊・子牛の他にも多様な動物の皮が使われていた。つまり、日本語の「羊皮紙」という言葉は適切ではない…)から成る。これらは上質な羊皮紙であるから、なんと、約1200頭分の子牛の皮から選りすぐられたと推定されている。

聖書の言葉を綴ったカリグラフィー、物語を象徴化した人や動物たちの趣向は、「金細工師」「挿絵家」「肖像画家」の3人によりデザインされ、そこに写字生の手が加わって完成された。

そう、このブログ、丸谷才一→「アイルランド小景」→「アイルランド『ケルズの書』」と繋いでくれば、どうしたって一人の作家が浮かんでくる。あの、ジェイムス・ジョイス(『ユリシーズ』『フィネガンズ・ウェイク』)の創作の源が、この『ケルズの書』にあったことはよく知られていることなのだ。

かくして(笑)、私は今年もまた早々にジョイスの本を手に取っているのだ。『Dubliners (Oxford World's Classics)』と、『ダブリナーズ 』(柳瀬 尚紀・訳、新潮文庫)『ダブリンの人びと』(米本義孝・訳、ちくま文庫)『ダブリンの市民』(結城 英雄・訳、岩波文庫)の3冊を並び読みするだけでも愉楽が満ちてくる。

今日は、今年の初出勤。秩父でも昨晩湿雪が降ったが、芦ヶ久保~正丸~西吾野あたりは雪が残っていた。学校も日影はこんな感じだった。

PR

COMMENT

NAME
TITLE
MAIL(非公開)
URL
EMOJI
Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
COMMENT
PASS(コメント編集に必須です)
SECRET
管理人のみ閲覧できます

TRACKBACK

Trackback URL:

カレンダー

03 2024/04 05
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30

最新CM

[03/15 Matsumoto Noriko]
[02/26 chako]
[11/05 poka]
[08/14 ゆう△の□×]
[06/17 mui]

最新TB

プロフィール

HN:
トトロ
性別:
非公開

バーコード

ブログ内検索

P R

Copyright ©  -- トトロのトポス --  All Rights Reserved
Design by CriCri / Photo by Geralt / powered by NINJA TOOLS / 忍者ブログ / [PR]