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カテゴリー「読書」の記事一覧

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Ku:nel[クウネル]       (706)

『自由の森通信』、4/11高校入学式の日に発行(予定)!
その中に「紹介します。図書館から」というコーナーがある。長期連載(笑)の76回目。今回は、その「紹介します。76」をupする。

 「3月11日大震災の夜、帰宅不能の通学生と寮に泊まりました。その夜と翌朝の食事は食堂で頂きました。そこは有り難く元気の出る場でした。
 そんな食堂の本『日本で一番まっとうな学食』(家の光協会)は昨夏に刊行されましたが、最近も関連誌面8pに及ぶ雑誌が発行されました。

『クウネル49号』(マガジンハウス)です。

“あたりまえの味に出合う場所”-「26年前、誰もが無理だと考えていた時代に、母親たちの底力が立ち上げた手作りの給食。一見なんの変哲もないけれど、中身はどこにも負けない、安全でおいしい食材づくし。」と紹介されています。

写真も、伝統食の豆腐ステーキ・自家製パンと目玉焼き・クリームシチュー等の料理から、厨房で働くスタッフの方やレシピ帳、のびのびと花壇に座り昼食を楽しむ生徒の姿まで掲載されてます。

スタッフへの丁寧な取材から、「有機栽培の野菜に、生産者のわかる肉や魚、卵、昔ながらの製法で作られた調味料。そうした食材だけで生徒にご飯を作っている学生食堂」の「本物の味を」という熱い思いと、それを20数年にわたり持続してきた地道な営みが伝わってきます。

そして食堂を利用する生徒達の取材への応答。これがまたなかなか良いのですよ。」

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SWICHI ON !       (710 )

早春の 風につかまり どっこいしょ(片倉麦夫「萬愚節」)

いい句だなあ。片倉麦夫は吉田美和(DREAMS COME TRUEのボーカル)の祖父。吉田のステージにこのじいちゃんのリズムも生きてる ~なんて、この本を読んで初めて知った。

この本とは、『SWICHI  STORIES ~彼らがいた場所』(新井敏記、新潮文庫)。桑田佳佑、深津絵里、福山雅治、…等、13人へのインタビューを様々な書き方で読みものとしてまとめている。一貫して流れるテーマは、旅。本書は、「旅立ちのまえに」(2人)「旅の途上」(7人)「旅の行方」(4人)の三部構成である。

野田秀樹(俳優・劇作家・演出家)や井上雄彦(漫画家)の項はまさしく創造の秘密に迫ったもので興味深い。絶品は笠 智衆(俳優、映画)の章。



昨日の中学校卒業式で一つの節が刻まれた。本日から晴れて2011年度 。
青春の風に乗り、みんなは、これからどのようなSTORIESを創り出して行くのだろう。
とにもかくにも SWICHI ON!

再び、世界へ

今の高3が中3の冬に第1回配本があり、3/10の最終配本で完結する全集がある。それは、池澤夏樹*個人編集「世界文学全集」全30巻、河出書房新社。




編者の池澤夏樹は、1945年生まれの作家。小説の他、詩・翻訳・書評・エッセイも多い。「スティルライフ」で芥川賞、「マシアス・ギリの失脚」で谷崎賞、他受賞作多数。特に「イラクの小さな橋を渡って」「憲法なんて知らないよ―というキミのための「日本の憲法」」は生徒たちもよく手にする。近著に2009年「カデナ」2010年「嵐の夜の読書」。

その池澤氏が個人で世界文学全集を編んだところから、「世界文学」というコンセプトのつかみの質と幅が変わった。作品は20世紀後半から選ばれ、かつ、植民地出身者や女性たちの作品が数多い。それは、第2次世界大戦が終わり、やっと書く自由を手に入れた人たちの作品だ。また、新訳・初訳の占める割合も多い。作品は翻訳される事により「世界文学」となり異言語に訳される事により熟成していく、という認識がある。「翻訳」の価値に充分意識的なのだ。だから、集められた作品は日本語で読んで面白く、新鮮!

各巻の作品とマッチするイラストや写真が使用された幅広の帯、鮮やかな色彩のカバーに包まれた、真にユニークな作品たちの「世界文学」全集が、高校卒業式後完結する。

今、この時、特に高3の人たちへ、「世界文学」全集初発時の池澤氏からのメッセージを改めて伝えたい。

「世界はこんなに広いし、
人間の思いは
こんなに遠くまで
飛翔する。
それを体験してほしい。」

卒業後のみんなへの(私の)想いと重なる。そのための扉がここにある。ADDIO !

大爆発! (746)

100年前の今日は、「芸術は爆発だ!」「職業は人間」等の心に残る名言(笑)と、1970年日本万国博覧会の象徴「太陽の塔」を制作した芸術家、岡本太郎の生まれた日だ。



岡本太郎(1911.2/26―1996.1/7)は、抽象絵画・シュルレアリスムと関わり、また縄文・沖縄文化への再注目を促し、平面・立体作品を数多く残した。

東北・熊野・沖縄…と日本各地を精力的に歩き既成の日本文化論を引っ繰り返し、縄文・アイヌ・メキシコ…の世界へ沈潜し西欧中心の価値観に否をたたきつけた、その激しいエネルギーと創造、そしてその「対決」の連続人生から生まれるトンチンカンな面白さが、今、若い人たちを強く引きつけている。

☆バースデーイベント「TARO 100祭」、本日2/26、六本木ヒルズアリーナ(主催;岡本太郎記念現代芸術振興財団)OKAMOTO'S、鼓動等のライブhttp://taro100.jp/

☆岡本太郎生誕100年第一弾企画展「生命の樹」展~当時の姿を再現した『生命の樹』とデッサンを初公開~ 岡本太郎記念館2/23→6/26http://www.taro-okamoto.or.jp/guide.html

☆「生誕100年 岡本太郎展」東京国立近代美術館、3/8→5/8http://taroten100.com/index.html

★テレビ放映
2/26~3/19 [NHK総合] 毎週土曜 午後9時~9時53分(4回)「土曜ドラマ TAROの塔」
2/27[テレビ朝日] 午後6時35分~6時56分「奇跡の地球物語~蘇る天才芸術家」

本について詳しく知りたい人には、web「岡本太郎関連書籍―ようこそ岡本太郎記念館!」http://www.taro-okamoto.or.jp/bookstaro.html が便利。

ちなみに、最新の雑誌と文庫(2/26現在)は、
「芸術新潮 2011年3月号 岡本太郎を知るための100のQ&A」新潮社(2011/02/25発売)
「岡本太郎の宇宙 全5巻 1.対極と爆発」ちくま学芸文庫(2/10)…がある。
←この文庫による「決定版著作集」は以後毎月刊行され6月に完結する。(~2.太郎誕生3.伝統との対決4.日本の最深部へ5.世界美術への道)



岡本太郎と関連する作品が自由の森にある。

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