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カテゴリー「読書」の記事一覧

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SNOW   (421)

今日は、雪っしょう! 最終下校バス、午後5時。



こんな日にはこの絵本『ゆき』(シュルヴィッツ、毎日新聞社)。

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2人のアイルランド人   (424)

明治初期、銀座の街並を設計したのがアイルランド人のトーマス・ウォーターズだった。江戸時代以来の区割りを生かし、アイルランドの首都ダブリンに似せた2階建ての建物が並ぶ煉瓦街を1875年に完成させた。しかし、この銀座煉瓦街は大正12年(1923年)の関東大震災で壊滅してしまう。



私は時々むしょうにダブリンへ行きたくなる。日が暮れかかると、ダブリンの街並を「ぶらぶら歩き」をしたくなってしょうがない。それはジェイムス・ジョイスの作品に出合うずっと前からだ。

今、一人のアイルランド出身の若者が脚光を浴びている。マーク・ボイル。彼は、不用品交換で入手したトレーラーハウスに太陽光発電パネルを取り付け、半自給自足生活を営み、フリー・エコノミー(無銭経済)を提唱する。著書『ぼくはお金を使わずに生きることにした』(紀伊国屋書店)。現在「カネナシ村」の立ち上げを準備中。

「カネナシ村」!? …漫画『かむろば村へ』(いがらしみきお、小学館、全4巻)の主人公を思い出す。(笑)彼は、金を使うのがいやで村にきた、失敗ばかりの迷惑な若者である。彼が、行き当たりばったりの経緯で村長選に立候補する。その時のスローガン…「なにも買わない。なにも売らない。ただ生きて行く。」

秩父駅で/ あるいはブラブラ歩きの理由        (432)

我が町・秩父の駅3連発、最終回(笑)。秩父鉄道「秩父駅」。地場産業センタービル併設。改札口の真上にはびっくりする程大きな提灯が・・・。



じばさんセンター内2Fにある「屋台」と「笠鉾」の模型。そして、あの大きな提灯を作って寄付した「浅賀提灯店」。



唐突だが(笑)、…宮城県加美郡中新田町(現:加美町)出身で仙台市在住の、いがらし みきお(漫画家。『ぼのぼの』『忍ペンまん丸』)氏が、昨年8月に『I【アイ】①』(小学館)、11月に山上たつひこ原作で『羊の木①』(講談社)を発行した。両作品とも今夏に②の発行予定。まだまだどのように展開していくのか全く読めない。それでも私には、それぞれの肌合いはかなり違うが、やっぱり「すごい! andかなりこわい!!」作品である。

で、で、で(笑)、…そこで、私は、2作品発行の前(2008年)に完結した『かむろば村へ、全4巻』(小学館)を再再読?してみた。そうしたら、突然、私はカメラを手にチチブ―をブラブラしたくなったワケ(笑)。『かむろば村』もやっぱりすごい! 何度読んでもよく分からないけど、とっても気になり、私の『かむろば』を巡ってぐるぐるしたくなる、そんな作品。各巻の表紙は春・夏・秋・冬の愛すべきキャラ達とかむろばの情景。





う~ん、かむろば村(神室場村)へ。結局、この3日間で私にはこの作品もギュッと掴めないのが分かった。1巻目の表紙中にいる、カメラで撮影中の「なかぬっさん」の語った言葉を引用してこの項を閉じよう。…かむろばの神様、かく語りき。「必ずなんとかなる。思った通りではないけども。」(笑)

明日は2012年初めの始業の日。

アイルランド『ケルズの書』       (436)

私の机上には絵葉書サイズのカレンダー「『ケルズの書』の世界」(みすず書房)がある。この『ケルズの書』とは、8-9世紀にかけて、アイルランドのケルズ修道院で制作された、ラテン語による「福音書」の写本のことである。



全体は、子牛185頭分の羊皮紙(…実は羊皮紙の皮は、一般に子羊・子山羊・子牛の他にも多様な動物の皮が使われていた。つまり、日本語の「羊皮紙」という言葉は適切ではない…)から成る。これらは上質な羊皮紙であるから、なんと、約1200頭分の子牛の皮から選りすぐられたと推定されている。

聖書の言葉を綴ったカリグラフィー、物語を象徴化した人や動物たちの趣向は、「金細工師」「挿絵家」「肖像画家」の3人によりデザインされ、そこに写字生の手が加わって完成された。

そう、このブログ、丸谷才一→「アイルランド小景」→「アイルランド『ケルズの書』」と繋いでくれば、どうしたって一人の作家が浮かんでくる。あの、ジェイムス・ジョイス(『ユリシーズ』『フィネガンズ・ウェイク』)の創作の源が、この『ケルズの書』にあったことはよく知られていることなのだ。

かくして(笑)、私は今年もまた早々にジョイスの本を手に取っているのだ。『Dubliners (Oxford World's Classics)』と、『ダブリナーズ 』(柳瀬 尚紀・訳、新潮文庫)『ダブリンの人びと』(米本義孝・訳、ちくま文庫)『ダブリンの市民』(結城 英雄・訳、岩波文庫)の3冊を並び読みするだけでも愉楽が満ちてくる。

今日は、今年の初出勤。秩父でも昨晩湿雪が降ったが、芦ヶ久保~正丸~西吾野あたりは雪が残っていた。学校も日影はこんな感じだった。

アイルランド小景      (437)

何だか、ふーっと抜けていくのもいいものだ。『安野光雅 アイルランド小景CALENDAR 2012』(新潮社)。



例えば、1月の絵には次のようなコメント。「古い町・・・この町の名前は失念した。一階は商店、レストランなどが軒をつらねている。長年の賑わいで、町はしかるべき汚れを被っているが、その方が絵に描くのにはつごうがいい。」年の初めの絵が「~は失念した。」で始まるのもいいなあ。(笑)このカレンダー、実は他の月はほとんどアイルランドの田舎を巡っている。そして、12月にはまたいずれかの町の絵になる。「通りかかった町・・・町の名前がわからない。つきあたって左に行くと海。倉庫があり、船が出入りしている。あ、街灯のしたがきを消し忘れた。でも絵の過程がわかっておもしろいかもしれない。」

何だか、縦横無尽で面白い。

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