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トトロのトポス

自由の森学園図書館情報

   

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紹介します。77

中・高校生協同編集の『ヴォイス 20』が7/20に発行されます。三年前に創刊され、年間6冊のペースで定期刊行。バックナンバー全てを図書館(2F)前廊下の台上で入手することができます。

五月に刊行された19号は、「入学式」と「大震災★原発①」が特集でした。最新号は、「大震災★原発②」が別冊とされ、特集は「体育祭」と「修学旅行&学年ワーク」です。「大震災★原発」は、別冊という形で今後も持続して取り組んでいく、という生徒たちの強い意志を表しています。

「体育祭特集」では、団長たちの座談会が楽しいやり取りの中で心に響く熱い思いを伝えてます。今回、初めて、笑い満載の「団長宣誓」のシナリオが一挙掲載されます。

「修学旅行特集」は、たっぷりとスペースを取った、飾りのないほやほやの体験報告集です。バックナンバーの同特集と読み合わせてみれば、今年の「修学旅行」の特色が浮かび上がります。

「別冊」では、映画「祝の島」上映会の報告とともに、監督の纐纈(はなぶさ)さんの上映後のトークが掲載されています。また、情報科の「原発報道の授業」やNGO講座の実践、…等も。

コンテンツのみではなく、表紙デザインを始め、生徒たちの誌面レイアウトも楽しめます。

←ヴォイス20の表紙写真

…という原稿「紹介します。77 図書館から」を掲載した『自由の森通信 No.77』が近日中に発行される。
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龍英(りゅうえい)君      (613)

7/7の朝日新聞朝刊27面(教育)「いま子どもたちは No.92 きわめる②」で「ハーモニカで大変身 龍英・15歳」と紹介された佐藤龍英君。(高1)

記事にもあるように、龍英君は「第31回F.I.H.ハーモニカコンテスト2011」(主催:F.I.H.JAPAN)のブルースハーモニカ・ポップ&ロック部門で優勝した。(6/4)



F.I.H.とは世界ハーモニカ連盟の略で世界的ハーモニカ愛好家団体。その日本支部がF.I.H.JAPAN。<F.I.H.ハーモニカ・コンテスト>は「 F.I.H.JAPAN 」が主催する年1回のコンテスト。審査員にはハーモニカ界の現役トップアーチストが勢揃いし、厳正な審査を行い、このコンテストで認められた多く若者が音楽シーンに翔びだし、トップミュージシャンとして活躍している。

龍英君は自由の森学園中学校に入学して来た時から「ハーモニカ少年」だった。以下、記事から。…「小学生時代は地獄だったから」とポツリ。学校では叱られたり、変わり者扱いされたり、ハーモニカを得意に思うことさえできなかった。(~略~)私立中学に入ると「すげーよなー」と言ってくれる友だちがたくさんできた。「完全にビフォーアフターって感じ」毎朝、15本のハーモニカを持って登校する。休み時間や放課後もグランドの脇で吹く。

龍英からライブのチラシを渡されて誘われた。ごめん、その日は先約が入っていて、私は。…(自分は行けないのに何ですが、)学校とはまた違う会場で、プロのミュージシャンたちの中で、龍英君の音色を聴きに、ぜひぜひ



7/16(土)open 18:00/start 19:00場 所 :吉祥寺スターパインズカフェ(武蔵野市吉祥寺本町1-20-16、吉祥寺駅徒歩5分) Tel 0422-23-2251 ~ 桃梨(ももなし)13周年記念月間 ~『唄え 踊れ いざ いざ ツアー2011』出演:桃梨(上村美保子/Vo、JIGEN/B,Cho)with河村博司/Gt,Vo、伊藤大地/Ds,Cho、内藤哲郎/和太鼓、佐藤龍英/Hm.

ちなみに、ドラムの伊藤大地氏は、自由の森学園高等学校出身で結成されたインストゥルメンタルバンド・SAKEROCK(サケロック)のメンバーである。

笹の葉      (614)

本日は、中1八ヶ岳登山、中2学年キャンプ(せせらぎキャンプ場)、中3沖縄修学旅行、高1&高2学年ワーク、高3修学旅行の代休…で、登校しているのは、高1学年ワークの「マジック」生徒24名∔「脱電気」25名∔「ものづくり」30名∔高2学年ワークの「そばをふるまえるやつになる」24名∔「究極のカレーを作る」16名=119名。

正面玄関に、突然、七夕の笹飾りが登場した。(笑)短冊に書かれた願いは。…「食堂のタンドリーチキンを毎日出して下さい。」「恋がみのりますように♡」「歌がうまくなりたい!」「心の大きな優しい人になる。」「笑いがたえませんように…ささやかな幸せも、」「日本が超平和な国になりますように…」等々。



「そばをふるまえるやつになる」のメンバーから、おいしい「冷やしうどん」をご馳走になった。

高村 薫      (616)

中島大地君(24期生、大学1年)の読書・書評コーナーである「大地人~大学生の読書日記 その2」で紹介した『レディ・ジョーカー』の著者である、高村薫について。引き続き、大地君の文章から。

【著者に関して】
高村薫は粘り強く、現実に向き合おうとしています。現在生きている小説家の中では、最も信頼に足る人物だと個人的には感じます。



当初、高村薫は、ミステリ作家としてデビューしました。しかし、ミステリというジャンルには収まらない作品を書くと宣言。現在、「小説」と呼ぶしかない作品を書き続けています。特筆するべきなのは、原子力発電(『神の火』)や、核燃料サイクル(『新リア王』)を直視して、物語の主題に据えてきた点です。ほとんどのメディアが口をそろえて原子力発電を称賛していました。しかし、高村薫は福島で事故が起こる前から、原子力発電は地震が多い日本には適さないのではないか、と疑問を呈してきました。その主張は合理性に裏打ちされています。だから、信頼できます。

高村薫は、合理的な人です。しかし、論理の前提には高村薫自身の人生経験があるような気がします。そして、論理の根本には、いわゆる「論理」では把握することができない絶対的な不条理が世界にはある、という感覚があるのではないか、と感じます。高村薫は、阪神淡路大震災を経験した後、「地震のために亡くなられた方々の死を引き受けなければならない」という趣旨の発言を行いました。そして、地震がもたらした痛みを理解できていない東京の人たちに疑問を投げかけました。無数の死を引き受ける、という感覚は、論理的ではありません。もしかしたら、高村薫をナイーヴだ、あるいは古風だ、と嗤う人がいるかも知れません。しかし、人間は、無数の不条理な死をなおざりにしてはなりません。無数の死を放置したら死者を二重に殺すことになるからです。

沖縄戦を生き延びた人たちは、死者の名を平和の礎に刻みました。そして、何千度も無数の不条理な死を語り、平和を守るべきだと訴えてきました。沖縄のおじい、おばあのことばは、壮大な歴史の片隅に回収されていこうとしていた個々の人たちを蘇らせて、死に逆らいます。同時に、無数の不条理な死を明らかにして、そのようなことを繰り返してはならないと告げます。過去の出来事を教訓にして未来に託すことにより、過去を生かしているわけです。高村薫もまた沖縄の人たちのように生きていこうとしているようです。

人間は巨大な潮流の中にあります。自分を覆う構造を打ち砕くことはたいていできません。しかし、抗うことはできます。高村薫は暴挙かも知れないと自覚しながらも、ことばを用いて、世界の構造を把握して世界が孕む圧倒的な不条理に立ち向かおうとしているようです。だから、高村薫作品は指針になります。

※ 本日、高1学年ワーク「ボランテイア」グループ(生徒19名教員2名)が宮城県石巻へ向かい、12:45に学校を出発する。高1学年ワークは他に「脱電気」という企画もあり、3.11後の新たな取り組みを示す。

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